【美容師解説】ハイライト・セルフカラーで傷んだ髪も縮毛矯正できる【3つの判断】

ハイライトとセルフカラーで傷んだ髪の縮毛矯正ビフォーアフター

毎月の白髪染めとハイライトで、髪がもうボロボロ・・・

こんな髪に縮毛矯正なんてかけたら、切れてしまいそう・・・。
他店では断られてしまいました・・。
やっぱり諦めるしかないかな・・。

乾かしても広がる。
洗い流さないトリートメントもオイルもつけている。
それでも朝には髪が爆発している。
鏡を見るたびに、髪を下ろして出かけることをあきらめていませんか。

今回はこういったお悩みのお客様に
縮毛矯正させて頂いた事例を紹介します!

ハイライトも白髪染めもセルフカラーも重なった髪でも、条件次第で縮毛矯正はかけられます。
4年前の縮毛矯正から広がり続けた髪を取り戻したお客様も、実際にいらっしゃいました。

この記事ではかけられる髪とかけてはいけない髪を分ける3つの判断基準を、実際のお客様のビフォーアフターと一緒にお見せします。
大切なのは、縮毛矯正をするかどうかではありません。
髪の状態に合わせた「適正な」ストレートをかけられるかどうかです。

美容師 西口源一
この記事を書いた人:西口源一 神戸を拠点に活動する縮毛矯正特化の美容師(美容師歴15年)。完全マンツーマンで年間400名以上の縮毛矯正を担当しています。くせ毛・うねり髪に悩む方へ、現場での施術経験にもとづいた本当に役立つ情報だけをお届けします。プロフィールを見る →

目次

ハイライト・セルフカラーで傷んだ髪も縮毛矯正はできます【3つの判断基準】

傷んだ髪に縮毛矯正ができるかを判断する3つの基準

傷んだ髪に縮毛矯正はできないって聞きますよね?どこまでならOKなんですか?

傷んだ髪でも傷み度合いによって縮毛矯正できるかどうがが変わります

自分の髪がどっちなのか、家で調べられますか?

ご自宅で簡単に目安が分かる方法をお伝えしますね。
ただし最終的な判断はプロである美容師さんに聞きましょう!
理由は記事の後半でお話しします。

ぼくが縮毛矯正をかけられるかどうかを判断するとき、見ているポイントは3つあります。

【判断基準1】濡らして引っぱったとき、ゴムのように伸び続けないか

いちばん大事な基準です。
髪を濡らして毛先を軽く引っぱってみてください。
少し伸びてすぐ戻るなら、内部の力がまだ残っています。
逆に、テロンテロンと伸び続けて戻らない髪は危険信号です。

後者の状態であれば縮毛矯正するのはほぼ不可能です。。

薬剤とアイロンの熱を加えると、髪が耐えられません。
ちぎれたり、ビビリ毛と呼ばれるチリチリの状態になります。

ですがご安心ください。
そこまで進んでいる髪は、実際にはそう多くありません。

お風呂で髪を洗っているときに、毛先だけそっと引っぱってみてください。
力いっぱいではなく、輪ゴムを軽く伸ばすくらいのちから加減で大丈夫です。

【判断基準2】切れ毛やチリつきが、広い範囲に出ていないか

毛先が数センチ枝毛になっている程度なら問題ありません。
切ってしまえば済むからです。
注意が必要なのは、顔まわりや耳の上など、目立つ場所に短い切れ毛がツンツン立っているケース。
ブリーチやハイライトを繰り返した髪に起こりやすいサインです。

ブリーチ毛そのものの判断については、ブリーチ毛に縮毛矯正はできる?【3つの判断】で詳しく解説しています。

【判断基準3】根元から中間に、かけられる範囲が残っているか

万が一、髪全体にかけられなくても、あきらめる必要はありません。
傷みが集中しているのは、たいてい毛先です。
毛先を少しずつカットしながら、根元から当てられる範囲までをきれいなストレートにする。
それだけでも、扱いやすさは劇的に変わります。

3つの基準を、かけられる髪とかけてはいけない髪で並べると次のようになります。

見るところかけられる髪かけてはいけない髪
濡らして引っぱる少し伸びてすぐ戻るゴムのように伸び続けて戻らない
切れ毛・チリつき毛先に枝毛が数センチ顔まわりや耳の上に短い切れ毛が立つ
かけられる範囲根元から中間が元気根元まで全体に及んでいる
そのときの選択薬剤を分けて全体、または部分的にかける今回は見送り、ケアとカットで整える
サロンで実際に髪を触りながら見ている3つの基準です。

表で見ると分かりやすいですね。でも自分がどっちなのか、まだ自信がないです…

「全部かけないと意味がない」と思い込んで相談をやめてしまう方が本当に多いです。
ぼく自身も施術前に、これらのことを見ながらお客様の髪の状態を診断しています。

「もう何をしても無理」と思っていた髪の実例

何をしても広がっていた髪が乾かしただけでまとまった実例

お客様からご来店前にいただいたご相談DMには、こう書かれていました。

うねり広がりやすい髪質+ハイライト+白髪染め+縮毛矯正歴ありで、髪の毛キラキラ半透明に光ってるし、いいと言われるシャンプー使っても全く変化ないし悩みしかない。
何しても無理だと思ってます。

髪の毛下ろして歩きたいってのが夢なんですけど。

毎月の白髪染めに加えて、ハイライトとセルフカラー。
さらに海にもよく行かれるとのことでした。
ダメージが重なる条件が、これ以上ないほどそろっている髪です。

4年前に縮毛矯正、2年前にアミノ酸ストレートをかけたものの、どちらもすぐ広がってしまったそうです。
「正直この施術をしてもらっても持って1週間かも」というお言葉もいただきました。

ビフォー:ご来店時の状態

まずは施術前の髪です。
洗い流さないトリートメントもオイルもつけたうえで、乾かしただけの状態になります。

縮毛矯正前後の毛束アップ比較 パサつきがツヤに変わった
左が施術前、右が施術後。毛先の質感の差がいちばん分かりやすい部分です。

これ、まさに今のわたしの髪です・・・

髪を触らせていただくと、濡れた状態で引っぱったとき、わずかながら弾力が残っていました。
ここが分かれ道です。
判断基準1をクリアしていたので、適正な薬剤を選べばきれいになる可能性が高いと判断しました。

アフター:乾かしただけの状態

施術は美髪改善ストレート(縮毛矯正+髪質改善トリートメント)とカットです。
下の動画は、アイロンで巻いたりブローで整えたりしていない、乾かしただけの素の仕上がりになります。

施術前と施術後の比較。スタイリング剤で誤魔化していない状態です。

同じ髪とは思えない!こんなに変わるんですね

複雑な履歴だったので、一部分チリつく髪が出る可能性や、健康的な部分は髪の体力がありすぎてクセが残る可能性も伝えた上、その髪に合う薬剤とアイロン技術により最小限の負担でストレートにしました。

ハイライトが入っていて、セルフカラーで場所によって明るさにムラがある髪でした。
それでも、髪の状態に合わせて薬剤を変えれば、負担を最小限にしたままここまで変えられます。

この方はご来店前に髪の状態をセルフチェックしてもらいましたが「濡れてる時に伸びる感じ、自分ではよく分からなかった」と言われました。
セルフチェックは、慣れていないと本当に判断が難しいです。
だからこそ、家での判定だけであきらめてほしくないと思っています。

これなら髪を下ろして出かけられます!

傷んだ髪の縮毛矯正で、美容師が変えている3つのこと

傷んだ髪の縮毛矯正でカットしている施術中の様子

お店によって仕上がりが全然ちがうのは、なにが違うんですか?

同じ縮毛矯正でも、使用する薬剤や塗り方、アイロンの入れ方で仕上がりは大きく変わります。

同じ「縮毛矯正」という名前でも、中身は髪によって別物です。
ぼくが傷んだ髪に対して変えているのは、次の3つになります。

【変えること1】薬剤の強さを部分ごとに分ける

ハイライトやセルフカラーが重なった髪は、1本の中で状態がバラバラです。
根元は健康、中間はハイライト部分だけ明るい、毛先は色が抜けている。
そんな髪に1種類の薬剤を全体へ塗るのは、いちばんやってはいけない選び方です。

ぼくは根元・中間・毛先で薬剤を塗り分けます。
ハイライトが入っている部分だけ、さらに弱い薬剤へ切り替えることも。
手間はかかりますが、負担の差はここでほぼ決まります。

【変えること2】アイロンの熱はしっかり入れる

縮毛矯正でいちばん髪に熱が入るのが、アイロンの工程です。
傷んでいる髪に過剰にアイロンを通すと、ピンピンになったり、チリチリに仕上がることも。

かと言って、下手にアイロンの温度を下げたりするとゴワゴワしたり、クセが伸びない場合があります。
髪の毛がアイロンに耐えられるような薬剤を塗って、その上でしっかりアイロンを通してクセを伸ばしきります。

【変えること3】毛先の長さを思い切って決める

意外に思われるかもしれませんが、カットの判断がとても重要です。
限界を超えている毛先を残したままかけても、広がりは止まりません。
逆に、傷みが集中した数センチを落とすだけで、全体の仕上がりが一段変わります。

カウンセリングで「どこまで切れますか」と必ず伺うのは、この理由からです。
長さを守るのか、仕上がりを取るのか。
先に決めておくと、当日の判断がぶれません。

白髪染めと縮毛矯正をどの順番で受けるべきかは、白髪染めと縮毛矯正は両立できる?正しい順番にまとめています。

縮毛矯正だけでは広がりは止まりません|お家でのケアが仕上がりを決める

縮毛矯正後のホームケアでツヤが続いている髪

縮毛矯正をかけたら、もう広がらないんじゃないんですか?

縮毛矯正するとくせによる広がりは無くなりますが、
ダメージによる広がりは残ります。


縮毛矯正でどれだけ髪をきれいにしても、その後のケアをおざなりにすると、また広がります。

大事な前提をひとつ。
縮毛矯正でくせは伸ばせますが、ダメージによる広がりは抑えられません。
くせと広がりは、別々の原因で起きているからです。
そして後者を担当するのが、お家でのケアになります。

ぼくがサロンで実際に使い、お客様にもおすすめしている3つをご紹介します。

1. att THE ONE|セルフカラーをする方に使ってほしいシャンプー

att THE ONE 300ml

セルフカラーをした後の髪には、薬剤の成分が残っています。
残ったままにしておくと、次の施術の邪魔になります。
att THE ONEは、その残留成分を洗い流すために使っていただきたい1本です。

ご自宅でカラーをされる方は、カラー後の数回だけでも切り替えてみてください。
次のサロンでの仕上がりが変わってきます。

【att】THE ONE 300ml ¥3,960(税込)

【att】THE ONE 300ml

カラー剤の残留成分をリセットするクレンジングシャンプー。
セルフカラー後の数回だけでも切り替えると、次の施術の入り方が変わります。

2. ツガミ|ハイダメージの方の集中ケアトリートメント

ツガミ 集中トリートメント 300g

ハイライトや白髪染めが重なった髪には、集中ケアが必要です。
ツガミは、傷んだ髪を補修する成分を高配合したトリートメント。
毎日ではなく2〜3日に1回、放置時間は最大15分を目安に使ってください。

正直にお伝えすると、切れた髪が元に戻るものではありません。
無理な施術が安全になるわけでもありません。
ですがご安心ください。
手ざわりとまとまりは、続けるほどはっきり変わってきます。

使い方や中身についてはツガミとは?ハイダメージの人に使ってほしい集中ケアトリートメントで詳しくまとめています。

【WHELM】ツガミ 集中トリートメント 300g ¥6,600(税込)

【WHELM】ツガミ 集中トリートメント 300g

補修成分を高配合した、2〜3日に1回の集中ケア。
ハイライトや白髪染めが重なった髪へ、手ざわりとまとまりを積み上げていきます。

3. att シルクミスト|パヤパヤと広がりを抑えるアウトバス

att シルクミスト 200ml

ダメージで出てくる細かい浮き毛、いわゆるパヤパヤ。
朝の広がりの正体は、多くの場合ここにあります。
att シルクミストは、うるおいを与えて髪をしなやかにし、帯電を防いで広がりを抑えます。

タオルドライの後、乾かす前に全体へなじませてください。
クシどおりが変わるので、ドライヤーの時間そのものも短くなります。

【att】シルクミスト 200ml ¥4,400(税込)

【att】シルクミスト 200ml

乾かす前のひと吹きで、髪をしなやかに整えるアウトバスミスト。
帯電を防いで、朝のパヤパヤ・広がりを抑えます。

3つとも、お家でできることばかりですね

サロンでの施術は、あくまでスタートラインです。
3か月後にどうなっているかを決めるのは、お家での毎日のほうだと本気で思っています。

すでに毛先がチリついてしまっている方は、縮毛矯正で傷んだ髪のケア方法もあわせてお読みください。

ハイライト・セルフカラーの髪と縮毛矯正のよくある質問

縮毛矯正前と仕上げ後の比較 毛先までまとまったストレートヘア

細かいことなんですけど、聞いてもいいですか?

もちろんです。
サロンでよくいただく質問をまとめておきますね。

海によく行くのですが、ストレートは取れてしまいますか?

海水で縮毛矯正が取れることはありません。
ただ海水と紫外線は髪への負担になるので、遊んだ日はできるだけ早く洗い流してください。
その日のうちにトリートメントまで済ませておくと安心です。

セルフカラーをしていることは、美容師に言わないとダメですか?

必ずお伝えください。
怒られるのではと隠したくなる気持ちは、本当によく分かります。
ですが履歴が分からないまま薬剤を選ぶのが、いちばん事故につながります。
言いにくければ「セルフでやりました」の一言だけで十分です。

前回の縮毛矯正が4年前でも、また上からかけられますか?

かけられます。
4年経っていれば、当時のストレート部分はほとんど残っていないケースが大半です。
実際に今回のお客様も、4年前の縮毛矯正の上からかけています。

何回も通わないときれいにならないのでしょうか?

1回でも変化は出ます。
一般的な目安として、縮毛矯正のかけ直しは3〜6か月に1回ほど。
伸びてきた根元の分だけをかけていく形になるので、毎回全体にかける必要はありません。

濡れた髪を引っぱるセルフチェックは、自分でも判断できますか?

目安にはなりますが、確実ではありません。
今回のお客様も「自分ではよく分からなかった」とおっしゃっていました。
危険サインが出ていないか不安なときは、写真を撮って美容師に相談するのがいちばん早いです。

まとめ|傷んだ髪でも、適正なストレートなら髪はきれいにできます

縮毛矯正前後の全体比較 広がった髪がまっすぐにまとまった

ここまで読んでくださって、ありがとうございます。
今の髪をあきらめる必要はまったくないと、あらためてお伝えさせてください。

最後にもう一度、大事なところを振り返ります。

  • ハイライト・白髪染め・セルフカラーが重なっていても、縮毛矯正はかけられる
  • 判断のポイントは「濡らして引っぱったときの弾力」「切れ毛の範囲」「かけられる範囲の有無」の3つ
  • 全体にかけられなくても、根元から中間だけで扱いやすさは大きく変わる
  • くせは縮毛矯正で伸ばせるが、ダメージによる広がりはお家でのケアが決める
  • セルフチェックはあくまで目安。迷ったら写真を撮って美容師に見てもらう

今日からできることは、ひとつだけで大丈夫です。
お風呂上がりに、濡れた毛先を軽く引っぱってみてください。
それだけで、自分の髪が今どのあたりにいるのか見当がつくはずです。

「何をしても無理」と思っている髪ほど、実はまだやれることが残っているものです。
髪の状態に合わせた適正なストレートをすれば、髪はきれいにできます。

もう一度、髪を下ろして出かけてみます!

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最後まで御覧頂きありがとうございました。

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