こんにちは、西口です。
本日は普段のサロンワークの内容を紹介します。
- 縮毛矯正をしてもすぐに髪が広がる
- 髪質改善をやってもらったのに効果を感じない
- 髪のくせやうねりに悩んでいる
- トリートメントを続けているのに髪がキレイにならない
こういったお悩みの人にとって少しでも参考になることがあるかと思いますのでぜひ最後までご覧ください。
「髪質改善をしたけどすぐに髪が広がり傷んだ」の原因
インスタを見てご来店いただいたお客様
仕上がりのときはサラサラ・ツヤツヤになったんだけど、日に日に髪が広がってしまいどうしようもない状態に
私の髪質が悪いのかな・・
と半ば諦め気味の中ご相談いただきました。
履歴としては
- ブリーチでのハイライト・グラデーション履歴あり
- 全体的にも明るめのカラーをしている
- 1ヶ月前に縮毛矯正のような髪質改善のようなものをしてもらった
ということです。
お話を聞いたのと、髪の状態を見た限りではおそらく前回は比較的弱い縮毛矯正の薬で施術してもらったということだと思います。
髪質改善は3つに分かれる
美容室メニューとしても今大人気の髪質改善メニューですが、同じ「髪質改善」でも様々なものがあります。
髪質改善の方法は主に3パターンに分かれます。
酸熱トリートメント
酸熱トリートメントとは、レブリン酸・グリオキシル酸などを使って髪の毛を架橋・結合(ざっくり言うと髪の芯を太くしたり健康的に見せる)する効果のある髪質改善メニュー。
仕上げにアイロンで熱を加えて栄養を閉じ込めます。
- 髪に艶やハリ・コシが出る
- 従来のトリートメントより格段に持ちが良い
- 髪に負担がかからない(アイロン熱による負担はかかります)
- やり過ぎると髪が固く感じる
- くせやうねりは伸びない
微還元トリートメント
縮毛矯正などで使われる還元剤(髪の結合を解くもの)を少し使う施術。
ざっくり言うとストレートパーマに近い施術です。
少しボリュームダウンしたりうねりが取れるので、見た目的にキレイになったと感じやすいのが特徴
- 軽いくせやうねりは伸びる
- パヤパヤした髪が減る
- 日に日に髪の広がりが戻りやすい
- 髪に多少の負担がかかる
- パーマやブリーチとの併用がしづらい
微還元トリートメントのデメリットは、日に日にクセやうねりが戻りやすいこと。
縮毛矯正と違って半永久的な効果がないので、一回の負担は少なくても結局元どおりになってしまうこともあります。
縮毛矯正
髪のくせやうねりをしっかり伸ばす施術です。
最も髪に負担がかかる方法ですが、その効果は半永久的。
髪のうねりや広がりを唯一しっかり抑えられるメニューですが、髪質改善と違ってネガティブなイメージが多いです。
- 髪のくせやうねりをしっかり伸ばせる
- 髪に艶が出る
- 上手に当ててもらうと取れない
- 負担がかかる
- パーマやブリーチとの併用ができない
同じ髪質改善でも、どのようなメニューをしたかによってお客様の髪の状態は大きく変わります。
弱めの縮毛矯正やストレートパーマを「髪質改善トリートメント」と言う美容師さんもいて、知らないうちに実は髪が傷んでしまったと言うトラブルもあるようです。
このように、美容師さんの説明不足により、お客様が不満を感じることも・・。
おそらく今回のお客様の場合は「微還元トリートメント」または「弱めの縮毛矯正」をしていたと思います。
そのため、髪のクセが伸び切らず、時間と共に髪が広がり傷んだ感じがしてしまったのでしょう。
対策としては、どのような「髪質改善」をしてもらうのか?効果やメリットについてしっかり美容師さんに話を聞くことが大切です。
本当の髪質改善とは?
髪質を良くしていきたいんだけど、どうすれば良いんだろう・・。
私の場合、どんなメニューが良いのかわからない・・。
髪質改善の仕組みは、実はとてもシンプル。
①縮毛矯正→髪の外側を改善
(くせやうねり・パヤパヤした髪の解消)
②髪質改善トリートメント→髪の内側を改善
(縮毛矯正で負担のかかった内側を補修・補強)
髪の内側・外側どちらもキレイにすることによってツヤツヤ・手触りサラサラの美髪になれます。
これが髪質改善のゴールになります。
くせやうねり・広がりやボリュームが気になる人はまず縮毛矯正(髪の外側の改善)をしましょう。
その後、髪の内側のケアをしていくと言うのが髪質改善になります。
「髪質改善をしたけどすぐに髪が広がり傷んだ」の改善方法
今回のお客様の場合、お悩みとしては、まず髪が広がってしまっていること。
つまり、髪の表面が整っていない状態になります。
相談の結果、まずは縮毛矯正で髪の表面をしっかりと整えていきます。
髪が傷んでいるんですが、縮毛矯正できますか?
前回優しい薬でやってもらってもこの状態なので・・少し不安・・。
こういった不安のある人も多いのではないでしょうか?
実は、そもそも優しい薬で縮毛矯正をやってしまったことが問題です。
優しい薬の縮毛矯正はクセが伸びない
縮毛矯正は髪の【整形】技術。
髪の毛の状態に対して適正な薬剤とアイロン技術によってキレイなストレートに仕上げます。
薬剤が強過ぎると髪の毛がチリチリになったり、すごく痛みを感じてしまいますが
薬剤が弱過ぎると、クセが伸びなかったり、すぐにうねりが出てきてしまいます。
弱い薬剤ではなく、髪の状態に合わせた適正な薬剤で縮毛矯正をすることで、【髪の毛への負担を最小限に抑えつつ、一回でキレイなストレートにする】ことができます。
髪がなるべく傷まないようにと優しい薬剤で縮毛矯正をする
→クセが伸びない
→また、優しい薬で再度縮毛矯正をする
このほうが髪の毛に負担がかかる上、何より髪がキレイになりません。
それよりも、一度の縮毛矯正でいかにキレイに仕上げてもらえるかが大切。
仕上がり
肝心の仕上がりですが、こんな感じに。
手で乾かしただけの状態。
クセがしっかりと伸びてボリュームダウンしました。
ツヤツヤの髪に。
こんなにキレイになるんですか?!
今までと違う感じがします・・!
仕上がりの時点でかなり感動していただけました。
とはいえ、まだ不安のあるお客様。
ひとまず1ヶ月ほど様子を見ていただくことに・・
1ヶ月後のご来店時
1ヶ月後のご来店時の様子
感想を聞いてみたところ
全く髪が広がりません!!
早く乾くようにもなったし、ドライヤーするのが楽しくなりました
と嬉しいお言葉。
喜んでいただけて嬉しい限りです。
今回はカラーでさらにイメージを変えることに
今後は髪の内側をケアしていきつつ、いろんなヘアスタイルやカラーを楽しんでいきましょう。
と提案しました。
喜んでいただけたようで何よりです。
まとめ:髪のお悩みに合わせて最適なメニューをすることが大切
今回は髪の広がりが気になるお客様に、髪の状態に合わせた適正な薬での縮毛矯正をして髪の表面を改善しました。
今回のお客様の場合、髪のお悩みに対して最適なメニューをしてもらっていなかったことが原因。
髪のくせやうねり・ボリュームなどのお悩みを解消するには「縮毛矯正」が必須になります。
その後、少しずつ髪の内側もケアしていくことで、よりキレイで扱いやすい髪になっていきます。
縮毛矯正は、ただ髪をストレートにするメニューではなく
- 髪をキレイに見せる
- ヘアスタイルの幅を広げる
- 髪のお手入れを楽にする
といった効果があります
日本人の8割は大なり小なりクセ毛と言われていて、多くの方の髪のお悩みの原因がクセ毛によるもの。
縮毛矯正をすることで癖毛のお悩みを解消できます🫶
私の場合は縮毛矯正が必要なのかな?
とお悩みの人は一度ご相談ください
縮毛矯正って髪がすごく傷むイメージがあって不安・・
こう言った不安のある方も多いかと思います。
縮毛矯正は髪に負担のかかる技術ですが、髪の状態に合わせた適正な縮毛矯正をすることで、負担を最小限に抑えることはできます。
詳しくは「傷む縮毛矯正、傷まない縮毛矯正。何が違うの?【専門美容師の解説】」にて解説していますのでぜひご参考に。
お客様によって髪質やお悩みは様々。
お客様一人一人の髪質や状態・お悩みに合わせて最適な技術・提案をして理想を叶えます。
目先のキレイさだけではなく、1年後・2年後もずっとキレイな髪でいられるよう、全てにこだわった技術を提供しています。
当ブログでは縮毛矯正や髪質改善・お家でもできる本当のヘアケアについて様々な記事で紹介しています。
本記事が何か少しでも参考になることがあれば嬉しく思います。
最後まで読んでいただきありがとうございます。
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