今は日本でもFIREブームなどにより、投資に対して興味を持つ方が増えてきています。
そこで、投資について勉強したい!と思っている方も多いでしょう。
そんな方にオススメの本が「ウォール街のランダム・ウォーカー」になります。
ウォール街のランダム・ウォーカーは1973年に発売されて以来、何度も改定されて今は第12版が出ています。
本書には、投資についての昔から変わらない原理・原則が紹介されています。
また、何度も改定されているので、今の時代にも合わせた投資方法も紹介されています。
それほど歴史的に投資家にとってのバイブル的な本になっています。
この本を読んだ感想としては、投資をする上で必ず知っておくべきことがまとめられている。
そんな一冊でした。
これから投資を続けていく方にとって何度も読み返すことになる本でしょう。
この本は、投資関連の用語が出てくるので、投資について少し知識のある方向けの内容になっています。
また、本書は571ページという大ボリューム。
そして、金額も2750円と、書籍の中では少し高めになります。
そこで今回はぼくが本書から学んだことを簡単にまとめました。
- 投資の最適解について知りたい
- 投資に関する知識を身につけたい
- 投資に関する歴史を知りたい
本記事を読んで、本書に興味を持った方はぜひ手にとって何度も読み込んでみてください!
自身を持って投資と向き合うことができるようになりますよ。
投資の原理原則を学べる名著!ウォール街のランダム・ウォーカー

本書には投資に関する様々な事が書かれています。
その中でもぼくにとって特に学びになった点を3つ紹介します。
- 相場の波に乗るのは難しい
- インデックス投資ことが最適解
- 投資のルールを守る
相場の波に乗るのは難しい

歴史上、今まで何度もバブルというものがありました。
本所では、下記のような様々なバブルがどのようなものであったかということが紹介されています。
17世紀 | チューリップバブル |
18世紀 | 南海会社バブル |
1960年代 | トロニクスブーム |
1990年代 | 不動産バブル |
2000年代 | インターネットバブル |
2018年 | 仮想通貨バブル |
特に、今回の12版で新しく追加された仮想通貨バブルに関しては、なんとなくバブルだと思っていた方も多いのではないでしょうか?
本書では仮想通貨バブルも踏まえて、短期間で大きく価格が変動するものに手を出すことを勧めてはいません。
バブルの時に投資をする人の心理は
「自分は早いタイミングでこの価値に気づいた!
後からもっと多くの人が気づいてくるだろう・・」という状態。
バブルにはいつか必ず終わりが来ます。
それにも関わらず、バブルの間はみんな同じ気持ちだということです。
こういったバブルを利用して大きな利益を得ることができるのは、ほんの一握りの人たちだけということです。
多くの人にとって、バブルである情報がやってくる頃にはすでに手遅れになっていることがほとんどでしょう。
仮想通貨に関しても、いち早く投資していた人たちは大きな利益を得ることができましたが、後から参入した人たちは利益どころか大きなマイナスになっている方もいます。
歴史上、今後もバブルは起きるでしょう。
その時に、バブルの流れに乗るかどうかを冷静に判断すべきです。
バブルだけでなく、株式全般に関しても同じことが言えます。
本書のタイトルでもある「ランダム・ウォーク」という言葉は株式理論の一つ。
株価の動きは予測不可能でどう動くかわからないということです。
本書で書かれている有名なエピソードとして「猿のダーツ投げ」という話が出てきます。
猿に新聞紙の株式一覧のところを狙いダーツをさせます。
そして、あたった銘柄に投資をしていきます。
すると、その結果は、株の専門家の投資結果と大した差が出なかったという話です。
それだけ株価の動きというのは予測できないということです。
どれだけ投資のプロたちが「絶対にこの後株価が上がる!!」
と言っていても、外れる可能性もあるということです。
本書では、相場の波に乗ることは非常に難しいということを様々な事例とともに紹介してくれています。
インデックス投資こそが最適解

本書では、市場の時価総額に投資するインデックス投資こそが最も確実で賢明な投資手段であることが書かれています。
投資の世界でリスクとリターンは比例しています。
大きなリターンを得るためには、大きなリスクを背負わなければいけません。
投資初心者が大きなリスクを背負うことが、投資に失敗してしまう原因です。
また、プロのファンドマネージャーが運用しているアクティブ投資でも、長期的な目で見るとインデックス投資には勝てないと言われています。
これが投資業界にとって不都合な真実と言われています。
プロの投資家でも勝つのがほぼ不可能なインデックス投資。
投資の素人が安定した成果を出すには、株式市場の指数に投資するインデックス投資こそが最強の戦略であるということです。
投資のルールを守る

本書では、インデックス投資をする上で大切なルールを教えてくれています。
その中でもぼくが重要だと思ったルールは5つ
- 元本を蓄える
- 現金も置いておく
- 節税する
- なるべくコストの安いものに投資する
- 分散投資する
元本を蓄える

投資するためには資金が必要です。
インデックス投資の長期間での平均利回りは6〜7%ほど。
1億円の資金があれば毎年600〜700万円の利益が得られますが
元本が100万円の場合は年間6〜7万円の利益になります。
つまり、まずは元本を蓄えることこそが重要です。
現金も置いておく

元本があるからと言って、すべてのお金を投資に回すことは本書ではオススメしていません。
株価が暴落した時や、緊急でお金が必要になったときのために、常に現金は置いておきましょう。
節税する

お金を蓄える上で節税というのは大きな効果があります。
節税できるかどうかで、同じ仕事をしていても支出額は大きく変わります。
利用できる制度は利用して、少しでも節税していきましょう。
なるべくコストの安いものに投資する

投資信託やETFなど、様々なファンドがありますが、中には手数料がかなり高いものもあります。
仮に年間利回りが6%でも、手数料で2%など取られていたら、資産形成にとって大きな損となります。
今は運用コストが安くて優良のファンドがでてきているので、なるべく運用コストの安いファンドに投資していきましょう。

分散投資する


本書では分散投資をオススメしています。
- 様々な国や業種・企業に分散投資すること。
- 毎月分散しながら投資をすること。
投資先や投資時間を分散することによって、投資によるリスクを減らしていくことをオススメしています。
ウォール街のランダムウォーカーが50年以上売れ続ける理由


今回は「ウォール街のランダム・ウォーカー」について紹介しました。
本書は、投資における歴史や分析・手法・理論など様々なことについて様々な事例を元にまとめられた一冊になります。
本書で書かれていることをまとめると凄くシンプルです。
目標が将来のための資産形成であるならば、
分散しながら、インデックス投資で長期間運用していきましょう。
ということです。
投資をしていくと、暴落やバブル、新しい儲け話など様々な出来事に感情が動かされてしまいます。
そんなときこそこの本を読んで、一歩下がった目線で冷静な判断ができる状態になっておきましょう。
この本は特別な裏技を教えてくれる本ではなく、間違った投資方法や感情に流されてお金を失わないための方法・考え方が書かれている本になります。
だからこそ、長年ずっと売れ続けている名著ということになります。
本記事は、ぼくが本書を読んで特に参考になった部分をかなり噛み砕いてお伝えさせて頂きました。
本書には、本記事には書ききれないほど多くのことが書かれています。
ぜひ気になった方は手にとって読んでみてください。
最後まで読んでいただきありがとうございました。